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ギリシャ神話のスパルトイ
スパルトイは、ドラゴンの歯が大地に蒔かれたときに地面から湧き出た武装した戦士であり、それゆえスパルトイという名は「蒔かれた人間」を意味する。 スパルトイは、カドマスとジェイソンの両方の冒険に登場するため、2つの物語で際立っている。
イスメニアン・ドラゴンから生まれたスパルトイ
スパルトイの物語は、後にテーベとして知られるようになる土地から始まる。カドマスは牛を追ってこの地にたどり着き、ここに都市を建設することに決めた。
カドマスは部下たちに牛を生贄に捧げるための水を汲んでくるように指示した。 カドマスと部下たちが知らないうちに、水を汲むはずの泉はドラゴンに守られており、このドラゴンはカドマスの部下たちを皆殺しにした。 カドマスはやがて部下たちを探しに行き、彼らが殺されているのを見つけると、彼らを殺したドラゴンを殺すのだった。
イスメニアン・ドラゴンを殺すという行為は、後にカドマスに悪影響を及ぼすことになるのだが、今のところカドマスは何をすべきかわからず途方に暮れていた。都市を建設する場所は見つけたものの、それを建設する人手がないのだ。
カドマスとアテナ - ヤコブ・ヨルダーンス(1593-1678) - PD-art-100カドマスとスパルトイ
カドマスは女神アテナに導かれていた。 カドマス 女神はカドマスに残りの歯を蒔くように言った。 カドマスは命じられたとおりにしたが、蒔かれた歯からはそれぞれ完全に武装した戦士(ハリーハウゼンが描いたような骸骨ではない)が現れた。 |
身の危険を感じたカドマスはスパルトイの中に石を投げ入れた。 カドマスは石を投げ入れる前に何人かのスパルトイを殺したと言われている。
関連項目: ギリシャ神話におけるメランプス結局、生き残ったのは5人のスパルトイだけだった。
スパルトイがテーベを建設
残った5人のスパルトイは、クトニウス、エキオン、ハイペレノール、ペロロス、ウダイオスと名付けられ、エキオンはスパルトイの指導者とされた。
その後、生き残ったスパルトイ人は武器を捨て、カドマスに協力して新しい都市を建設した。 建設された都市はカドメアと呼ばれるようになり、テーベと改名されたのは数世代後のことである。
カドマスはイスメニアン・ドラゴン退治のためにアレスに隷属しなければならなかったが、その後結婚することになる。 ハルモニア そして、息子のポリドルスと4人の娘(アガベ、オートノエ、イノ、セメレ)の父となる。
関連項目: ギリシャ神話におけるゼトゥステーベのスパルトイテーベの王家の家系は確立されたが、5人のスパルトイ、エキオン、クトニウス、ハイペレノール、ペロロス、ウダエウスがテーベの5つの貴族の祖先となり、テーベ社会の著名人はすべて、この初代スパルトイに家系を遡ることになる。 ギリシャ神話では、エキオンはカドマスの娘アガベと結婚し、カドマスの退位後にテーベ(カドメア)の統治者となったのは、その息子ペンテウスだった。 ペンテウスは自分が死ぬまでテーベの摂政を務め、その後ポリドルスが統治者となる。 スパルトイ人の子孫は、テーベの歴史のさまざまな場面で摂政を務めることになる。 クレオン はエキオンのひ孫である。 5人のテバン・スパルトイの子孫は、痣(槍か竜の形をした痣)で識別できると言われていた。 |
コルキア・スパルトイ
もちろん、テバン・スパルトイはイスメニアン・ドラゴンの歯の半分から生まれ、アテナは残りの半分を手に入れた。 この残りの歯はアテナの所有となった。 エイテス コルキスの王。
ジェイソンが他のアルゴノートたちとともに金の羊毛を奪いにコルキスに来たとき、アイエテスはこのギリシアの英雄にいくつかの致命的な仕事を与えた。 ジェイソンは、火を噴く自動人形の雄牛にアレスの畑を耕すよう命じられ、その後ジェイソンは、耕された土に竜の歯をまくように言われた。
メデアは、獣を安全に黄身にする方法を伝えると同時に、歯が蒔かれたときに何が起こるか、そして現れたスパルトイにどう対処するのが最善かをジェイソンに伝えた。
こうしてジェイソンは、まさに メデア テバン・スパルトイと同じように、コルキアのスパルトイも互いに争うようになり、その数が減り始めると、ジェイソンは隠れていたところから現れ、生き残っていたスパルトイに致命傷を与えた。 こうして、コルキアのスパルトイは一人も生き残らなかった。ギリシャの英雄との出会いである。