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ギリシャ神話におけるコルヌコピア
コルヌコピアはもちろん感謝祭や収穫祭の中心的な行事であり、特に北米では果物や野菜が入った籐のかごが溢れんばかりに置かれている。
コルヌコピアという言葉は英語でもよく使われ、「豊かさ」を意味する譬えである。しかし、この言葉とコルヌコピアのイメージはギリシャ神話に由来しており、コルヌコピアの起源は古代ギリシャにまで遡り、そこには豊穣の角の創造について語られた2つの物語があった。
関連項目: ギリシャ神話におけるスカイロスのアキレスアマルテアとコルヌコピア
コルヌコピアの起源に関する最も有力な説話は、ゼウス神がまだ赤ん坊だった頃の話である。 ゼウスが父クロノスに幽閉されるのを防ぐためである、 レア ゼウスの母はクレタ島のイーダ山の洞窟に子供を隠した。 赤ん坊のゼウスはニンフとヤギに託されたが、ニンフがアマルテアと呼ばれたのかヤギがアマルテアと呼ばれたのかは定かではない。 |
ヤギはゼウスに栄養を与えていたが、ある時、ゼウスが高揚しすぎてヤギの角を1本折ってしまった。 そこでニンフが角に薬草と果物を詰め、ゼウスに食べさせてやった。 ゼウスの神通力は、その角を所有する者に尽きることのない栄養を供給することを保証した。
古代の資料では、コルヌコピアをアマルテアの角と呼ぶのが一般的である。
アマルテアにコルヌコピアを贈るニンフたち - ノエル・コワペル1世(1628-1707) - PD-art-100アケラスとコルヌコピア
コルヌコピアの創造に関する副次的な神話は、ギリシアの英雄ヘラクレスの冒険の中に登場する。 ヘラクレスは王女デイアニラを自分のものにしようと決意していたが、もう一人の求婚者候補ポタモイと対立していた。 アチェラス . アケラスとヘラクレスは、どちらが求婚者になるかを決めるために相撲をとるのだが、その最中に川の神アケラスが雄牛に変身し、ヘラクレスが角を折った。 |
その後、角はアケロスのナイアードの娘たちであるアケロイデスの所有となり、アケロイデスは角を聖別してコルヌコピアに変えた。
あるいは、アケラスはすでに豊穣の角を持っており、ヘラクレスから自分の角を取り戻すために、コルヌコピアを半神と交換した。
ヘラクレスに敗れたアケラス(またはコルヌコピアの起源) - ヤコブ・ヨルダーンス(1593-1678) - PD-art-100神々の象徴コルヌコピア
いずれにせよ、コルヌコピアはその創作後、多くのギリシャ神話の神々のシンボルとなった。 ギリシャ神話の農業の女神デメテルは、しばしば果実で溢れるコルヌコピアを持って描かれ、彼女の息子であるギリシャ神話の富(または農業の恵み)の神プルトゥスも同様だった。
関連項目: ギリシャ神話におけるラケデモンしかし、他の神々もコルキュコピアと一緒に描かれることが多かった。 ガイア ハデス、ペルセポネ、ティケ(幸運)、イレーネ(平和と春)。
コルヌコピアを満たすニンフたち - ヤン・ブリューゲル長老(1568-1625) - PD-art-100