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ギリシャ神話のイズメニアン・ドラゴン
カドマスが遭遇したことで有名なイスメニアン・ドラゴンは、アレス神に神聖な泉を守る存在だった。
アレスのイスメニアン・ドラゴン
イスメニアン・ドラゴンはアレス神の息子であると一般に言われているが、どのようにして誕生したのかは詳しく説明されていない。
イスメニアン・ドラゴンは、ボイオティアのイスメネの泉のほとりにある洞窟に住んでいたからだ。 ナイアード イスメニアン・ドラゴンはイスメネの泉の水を守る。
カドマス、ボイオティアへ来る
カドマスは、牛が休息する場所に新しい都市を建設するよう勧められ、牛を追ってボイオティアに向かった。 カドマス その動物をアテナと他のオリンポスの神々に捧げることにした。 カドマスは部下たちに、通りかかった泉から水を汲んでくるよう命じた。カドマスの部下たちは、その泉がアレスの神聖な泉であることも、守られていることも知らずに行った。 |
こうして、この男たちがバケツを泉に浸すと、イスメニアン・ドラゴンが洞窟から出てきた。
イスメニアン・ドラゴン
さて、イスメニアン・ドラゴンはドラゴンと呼ばれたが、ドラゴンという言葉は古代ギリシャでは蛇、特に水蛇や締め付ける蛇を指すのによく使われた。
関連項目: ギリシャ神話におけるブランクスオウィッド メタモルフォーゼ イスメニアン・ドラゴンは、毒蛇であると同時に、締め付ける蛇であり、3列の歯と3本の分かれ目のある舌を持っていたという。 イスメニアン・ドラゴンは普通の大きさでもなく、巻きついているのを解くと、その頭はイスメネの泉の近くにある一番高い木の高さを超えるほどに立つことができた。
こうして、イスメニアン・ドラゴンが洞窟から出てきて、男たちが泉から水を汲んでいるのを見ると、襲いかかってきて、カドマスの部下をことごとく殺し、ある者は獣の牙にやられ、ある者はイスメニアン・ドラゴンに押しつぶされて死んだ。
ドラゴンに食われるカドマスの二人の従者 - コーネリス・ファン・ハーレム(1562-1638) - PD-art-100イスメニアン・ドラゴンの死
部下たちが水汲みから戻らなかったので、カドマスは彼らを探しに出かけた。
関連項目: ギリシャ神話におけるヘスペリデスたちカドマスはこうして泉のほとりで部下たちの遺体に出くわし、そこでイスメニアン・ドラゴンを見た。倒れた部下たちへの復讐の思いが獣への恐怖に打ち勝ち、カドマスは巨大な岩を大蛇に投げつけた。
この投げた石がイスメニアン・ドラゴンを殺したという説もあれば、カドマスが石を投げた後、イスメニアン・ドラゴンを槍で串刺しにし、獣の体と木が結合するまで前進したという説もある。
イスメニアン・ドラゴンを殺したことで、カドマスは罰せられ、一定期間アレスの下僕として働くことになる。
ドラゴンを退治するカドマス - ヘンドリック・ゴルツィウス(1558-1617) - PD-art-100イスメニアン・ドラゴンの末裔
イスメニアン・ドラゴンは、ある種の子孫を残したと言える。新しい都市を建設するための人手がないことに取り乱したカドマスは、アテナの導きを受けた。 アテナはカドマスに、土を耕し、イスメニアン・ドラゴンの歯の半分を蒔くように勧めた。 カドマスがそうすると、地面から多くの武装した男たちが芽生えた。 スパルトイ イスメニアン・ドラゴンとガイアの子供たちである。 |
そしてこの5人のスパルトイがカドマスの都市建設に協力し、彼らの子孫、ひいてはイスメニアン・ドラゴンの子孫が何世代にもわたってテーベの王家を築いた。