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ギリシャ神話におけるトロイのアゲラウス
アゲラウスという名前はギリシャ神話によく出てくるが、このアゲラウスという男の一人が、無意識のうちにトロイの滅亡に一役買っていた。
関連項目: ギリシャ神話におけるアムピアラオス牧童アゲラウス
トロイアのアゲラウスは、その下僕だった。 プリアム王 ギリシャ神話では、ある者は彼を普通の牧童と呼び、またある者はトロイア王の牧童長という称号を与えている。
パリについての予言
アゲラウスがプリアモス王に仕えていた頃、次のようなことがあった。 ヘカベ プリアモス王の2番目の妻が息子を身ごもった。
ヘカベが燃え盛る松明がトロイの町に火を放つ夢を見始めたとき、予知能力者はこう解釈した。 アイサカス プリアムとヘカベの間に生まれる息子は、トロイの町を滅ぼすことになる。 こうして、ヘカベが出産したとき、その息子は殺されることになった。
関連項目: ギリシャ神話におけるロードス島のマカールヘカベはもちろん息子を産んだが、ヘカベもプリアムも息子を殺すことができず、代わりにアゲラウスにその任務が与えられた。
パリとハカベ - ヴァンサン・カムッチーニ(1771-1844) - PD-art-100アゲラウスとパリの放棄
さて、アゲラウスはプリアモスやヘカベ以上に、生まれたばかりの男の子に武器を持っていく気概がなかったので、代わりにプリアモスの息子をさらし者にすることにした。 さらし者にすることは、ギリシャ神話では子供を殺す、あるいは殺そうとする一般的な方法であり、子供が死ねば神々の意志であり、それゆえ、生き残った場合も神々の意志であると考えられていたからである。 こうして、アゲラウスは生まれたばかりの赤ん坊をイーダ山に置き去りにした。 アゲラウス、パリを育てるアゲラウスは5日とも9日とも言われる日数を経て、少年を捨てた場所に戻ってきた。 もちろん、少年は雌熊に乳を飲まされていたので、さらされても生きていた。 アゲラウスは、この男の子が生き延びることが神々の意志であると判断し、自分の子として育てるために赤ん坊を自分の家に連れて行った。 プリアムの反応を恐れながらも、アゲラウスは主人に男の子が死んだことを告げた。 少年に名前をつけたのはアゲラウスだったという話もある、 パリ そして、アレキサンダーというセカンドネームも与えた。 アゲラウスはパリスを自分の息子として育て、パリスは "父 "のようにプリアム王の羊や家畜を人や獣から守る牧夫として成長する。 |
パリスを救出したアゲラウスはギリシア神話の物語から姿を消すが、アイサコスの予言通り、パリスはトロイ滅亡の中心人物となる。